「亀の手」という甲殻類を食べてみました
以前アメリカザリガニを食べたことに端を発し、以前から興味のあった「亀の手」という磯場に住んでいる甲殻類を採取し食べてみました。亀の手は、蟹や海老の中間の味らしいのですが果たして…!!
前回同様、味や食感などは記事に書いていますので是非読んでみてください。
亀の手を取ってきた
御前崎へ行ってきました。今回は磯場ということで中々危なそうでしたので、妹たちは連れていきませんでした。代わりに同行してくれたのは、いつものCR-Zの友人です。あ、そのうちフェアレディZになるんだった!
御前崎に着いてから、まずは灯台のところではなく、ちょっと離れたビーチの方を見てみました。というのも、灯台のところよりは人も少なく穴場じゃないか?と思ったからです。
ところがそうでもなく、磯場はあるにはありますが、亀の手は全くいない…(笑)磯場の岩質がサラッとした岩で、イメージしていた磯場はと違いました。おそらく岩質が亀の手が張り付きづらいのかな…と。その証拠に、他の貝類もあまり見られませんでした。
写真の奥に浜岡原子力発電所が見えますね! ちょうど御前崎はこういった立地にあります。
30分程度浜辺を探しましたが見つかりませんでした。ちょうどお腹も減ってきたということで、友人がおすすめする御前崎灯台近くにある「磯亭」という和食屋さんへ行きます。
普段はかなり混むと聞いていましたが、時季柄なのか割りと空いていて5分程度では入れました。内部は民宿も経営しているそうで、かなりゴチャゴチャとした内観でしたが割りと面白かったです(笑)
しばらく刺し身を食べていなかったので、刺し身定食を注文しました。たしかー・・・1650円くらいだった気がする。値段の割りに刺し身の量と小皿が多く、中々食べごたえがありました。今度、嫁や他の友人も連れて行ってあげたいほど気に入りました~美味しかった!
実際によく見てみると、フジツボと似たような外観ではありますが・・・まさに亀の手そっくりな形をしていますね。完全に固着して生涯を終える生き物ではあるものの、エビやカニと同じ甲殻類ということに驚きです。
亀の手のとり方としては、岩に張り付いている根本のヒダ(亀の手で言うと、腕部)をマイナスドライバーでこじって、岩から取り外します。食べる部分はそのヒダの部分のため、あまり傷つけたり岩に残したりするのは避けたいところ。
最終的にはこれくらい取れましたが、ネットで見た他の採取者と違って「「「小さい」」」。可食部は先日のザリガニと同じく、かなり小さそうです。おまけに御前崎の海の磯臭さが中々キツイです。調理してどの程度取り除けるのか…。
亀の手を塩ゆでして食べる
まずは自宅に持ち帰り、友人と一緒に亀の手を洗います。洗うと言っても、たわしでゴシゴシしてしまうと更に弱ってしまうので水でゆすぎ、手でかき回す程度。
洗っていると色々出てきますね…ゴカイっぽいウニョウニョしたものやら、プランクトンっぽいフワフワ浮いている生き物が。すべて排水溝に流してしまいました。
その後はフライパンに打ち込んで塩を入れて茹でます。今回は素材の味に期待してシンプルに調理します。10分程度強みでグツグツ茹でます。
キッチンに磯の香りが広がる…(笑) リビングにいた嫁からは悲鳴があがりましたが、そこは無視して友人と調理を続行します。
茹で上がりました。心配していた磯の香りが最大限してきます…ここまでくると「あ、こりゃ美味くないかも。」という謎の直感が…。
恐怖しながら亀の手の中から、比較的大きいものを探します。腕の部分を取り除くのですが、これは意外とかんたんにペリペリっととることができました。
腕の部分を取り除くと、白い身が出てきました。これが可食部ですね。触った感触としてはイカに近いかな? 茹でたのでかなり小さくなっていました。
肝心の味としては…身が小さいのですが鼻をすごい勢いで突いてくる「磯臭さ」。これが割とキツかったです。御前崎の海特有のものでしょうか。これがなければ、シンプルに味を楽しむ事ができたと思います。
身自体は、たしかに蟹と海老の中間だなあ…と感じる面もありましたが…正直そこまで蟹感や海老感は感じませんでした。蟹と海老と、ハンペンとかの練り物を足して10で割ったような味でした。正直あまり食べたことの無い食材でうまく説明できない…。
総評としては、食べられなくは無いですが好き好んで食べようとは思えない味でしたね。磯臭さをもう少し軽減してあって、身が大きな亀の手があればリベンジはしてみたい…と思います。というものの、ここらじゃそんなのとれないしなー…どこかでしっかり調理してくれてあるのを食べてみたい。
あ、腕の部分は比較的とれやすかったです。それだけ。
おまけ
御前崎のビーチですが、こういった巻き貝の貝殻がたくさん落ちていました。嫁にはこれをお土産で持って帰ったところ意外と好評でした。こういった貝殻や漂着物を拾ったり探したりする「ビーチコーミング」という趣味もあるそうで、興味があったらやってみたいです。
以上です。
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